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ロティチャナイ 麺麭

宙を舞う見事な技が生み出すロティチャナイ

インド人の朝ごはんロティチャナイ。その作る姿はまさに職人芸で一見の価値あり!練って一晩寝かせた小麦粉を植物マーガリンで伸ばして折りたたみ、また伸ばして折りたたむ行程を4~5回繰り返し、折りたたんで鉄板で焼き上げます。「何層にも折りたたまれた柔らかいパイ生地」のような食感に仕上がります。

焼きたてを少量にちぎってそれぞれ好みのカレーの汁に浸して、ナンを食べるような要領で食べます。ロティチャナイは、マレーシアでロッティ・コソンとも呼ばれ、シンガポールでは「ロッティ・プラタ」とも呼んでいます。ロティチャナイはテタレ(甘めのミルクティー)と一緒に朝ご飯として食べるのが一般的です。

英語で綴るとRoti Canaiとなります。カタカナ表記で「ロティチャナイ」と訳しているサイトもありますが、これも正解。しかし、インド人は「R」を独特の巻き舌で発音するクセがあるので「ロッティ」と聞こえてしまいます。英語のスペルだと「ロティ」、現地で聞くと「ロッティ」。日本語の表記ではどちらも微妙に正解だと思いますが、当サイトではロティチャナイと表記しています。

好みで具をトッピング。ロッティ+テロウ(卵)+バワン(タマネギ)が筆者のお気に入り

ロティチャナイの種類について

ロティチャナイの別名「ロッティ・コソン」のコソンとはマレー語で数字の「0(ゼロ)」を意味します。つまり何も入っていないということですね。何も入っていないモノと注文するからには具入りのタイプもあるということがピンときた人はかなりの食通ですな・・・。

  • ロッティ・テロウ タマゴ入り
  • ロッティ・サーディン 鰯(いわし)フレーク入り
  • ロッティ・バワン(オニオン) タマネギ入り
  • ロッティ・ティッシュ ティッシュペーパーのように薄く広げ焼き上げグラニュー糖をまぶしたスイーツ系
  • ロッティ・ムルタバ ミンチ肉などを包み込んで焼き上げるマレー風お好み焼き
ロッティムルタバ Roti Murtabak

さまざまな具を入れ焼いて食べる「お好み焼き」に似ていませんか?インド系・マレーシア人に、日本でお好みを食べさせると彼らは「ロッティ・ジプン」(日本のロッティ)と表現することもあります。ロティチャナイはマレー風お好み系粉モンといえるでしょう。

筆者の経験談ですが、ロッティーコソンを注文する時にミーゴレン(やきそば)も注文しておいて、焼きそばをロッティコソンに載っけてぐるっと巻くと「焼きそばパン」のようなロッティミーゴレンができあがります。これにカレーを浸して食べると美味い!

また、筆者の想像ですが・・・焼きたてのロッティコソンにバニラアイスクリームとフルーツを載っけてグルッと巻けばクレープのようなロッティトロピカーナみたいなデザートにもなると思います。

表面がカリッとするまで焼き上げます

ロッティの付け汁カレーの種類。激辛が苦手なら『ダール』カレーがオススメ

ロッティ・チャナイは「ナン」を食べる要領でカレーに浸して食すと説明しましたが、一般にカレー汁(グレービー)が無料セットされます。チキン味・マトン味・フィッシュ味・ベジタブル・豆などのカレー汁は無料です。お代わりしても無料です。日本のそば屋で「ざるそば」にダシの効いた「つけ汁」が無料で付いてくるのと同じです。

お好みのカレーを注文できますが、その無料範囲はカレーの汁(グレービー)のみでありカレーの具(ミート)は別勘定になります。頼みもしないのにてんこ盛りのチキン入りのカレー(有料)が出てきたら「具は要らない、グレービー(汁だけ)にしてくれ」と断わるのもOKです。

逆に、リッチにロッティを楽しみたい方ならロッティカンビン(マトン羊肉いりカレー)など日本ではお目にかかりにくいカレーを注文するも良し!

激辛カレーが苦手な方は『ダール』のカレーを頼むと良いでしょう。インド系マレーシア人が好んで食する豆を使ったマイルドなカレーです。ポテトカレー同様にマイルドな味に仕上がっています。汁・グレービーだけなら全部無料です。具入りのカレーを頼んでも一皿(3~5リンギ)です

  • チキン(アヤム)カレー:(激辛★★☆) 結構辛いです
  • マトン(カンビン)カレー:(超辛★★★)激辛が多い
  • サーディン(イカン)カレー:(中辛★★☆)ダシが効いてます
  • ダール(豆)カレー:(マイルド◎◎)お子様も大丈夫!
  • ポテトカレー:(マイルド◎) 時々辛いけど美味しい
焼き上がったロッティーはアツアツを召し上がれ