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「ヤン・タォフー」聞き慣れないメニューですが漢字で「醸豆腐」と書きます。豆腐を発酵させた料理ではなく、日本の「おでん(関東煮)」によく似た料理です。人気メニューなので中華系ホーカーズ(屋台村)では必ず1軒はあります。取り扱っている具が違いますがマレー系のホーカーズにも出店しているのを見かけます。
鶏ガラベースのあっさりしたスープ(日本の塩ラーメンに近い)の中にお客さんの好みの具を浮かべるのはまさに日本のおでん屋スタイルです。メインの具はフィッシュボールと呼ばれる白身魚のはんぺん。揚げたモノ、小さくちぎって揚げたモノ、まるく丸めて蒸し上げたモノ、竹輪もどき等々10種類以上違ったフィッシュボールがそろっています。
揚げ豆腐、揚げ豆腐の中にはんぺんがサンドされたタイプ。ピーマンの中にはんぺんがセットされたモノには、大きな落とし穴があります。なぜならそれはピーマンではなくチリ(激辛★★★)ですから知らずに口に運ぶと3メートル飛び上がることになりますのでご注意ください。その他、ユバを使った変わり種とかシュウマイもどき等々、1店舗あたりの総アイテム数は軽く30種類以上は用意されています。 |
日本のおでんと大きな違いは2つあります。まず、その調理方法。日本のおでんは自慢の「おでんのつゆ」の中に具を入れて弱火でコトコト煮込むことにその特徴があります。「ヤンタォフー」ではお客さんのオーダー後、熱湯の中でわずか1〜2分だけ加熱するだけのスピード調理となっています。
2つ目の大きな違いは具の違いです。日本のおでんでも「はんぺん・竹輪」などの練り物系は欠かせないアイテムの一つですが、おでんの汁が染みこんだダイコン・こんにゃく・ゆで卵は必需品とも言えるでしょう。この3点セットが見あたりません。そのかわりに麺を添加しています。ミー(タマゴ麺)・ビーフン・クェティヤオ(きしめん風)お客さんのお好みでヤン・タォフーのスープの中にゆで上げた麺を入れてくれるのです。
単なるスープ料理からボリューム満点の一品に早変わりします。「おでん」には、ご飯。「ヤン・タォフー」には麺。是非一度おためしください。ちなみに、ローカルの人たちが汁の染みこんだダイコンやゆで卵を食べないわけではありません。そういう料理が存在しないからメニューになっていないだけなのです。筆者が年に数回開く和食ホームパーティーでは必ずこのダイコン・ゆで卵入りの「おでん」メニューを提供します。
ローカルの皆さん、口を揃えて「美味い」と言ってくれます。ちくわやはんぺんには箸も付けずにダイコンとゆで卵の争奪戦を繰り広げている光景を毎年目にしています。そのうち、どこかの「ヤン・タォフー」の屋台に筆者のレシピ「ダイコン」が加わるのでは?と秘かに想像しています。 |
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