テロゥ・スタンガッ・マサ(マレー風 温泉たまご)

テロゥ・スタンガッ・マサ(マレー風 温泉たまご)

"Telur setengah masak"名前を聞くだけではどんな料理か想像も付かないであろうテロゥ・スタンガッ・マサ。マレー語で「テロウ」はタマゴ、「スパロー」または「スタンガッ」は半分、「マサ」は調理を意味します。

半分調理したタマゴという料理なのです。中国語で「半熟蛋」と書きますが、日本語なら「半熟卵」というより「マレー風温泉たまご」という表現が適していると思います。

ハードボイルドに対して、ハーフボイルドなので、日本でいう半熟卵(はんじゅく)か?と考える方も多いかと思いますが実際にはマレー風の「温泉タマゴ」です。

白身が固まって黄身がドロドロなのが半熟卵で、黄身が固まり白身がドロドロなのが温泉たまごの特徴ならばテロースパローマサは温泉玉子といえるでしょう。

テロウ・スパロウ・マサは作り置きされているわけではなくオーダーするとお店の人がその都度作ってくれてます。所要時間は約4~5分。できたてのアツアツ温泉卵を割って、小皿に載せてしょう油と白胡椒を少々かけて食します。観察しているとローカルのマレーシア人は平均するとひとり2個注文して食べています。

マレー風温泉卵の作り方

マレーシア流温泉卵の作り方

お店で注文すると、カフェのバーテンさんは容器に沸騰したお湯を注いで、絶妙な温泉卵を経験と勘で仕上げます。マネをしようとしてもシロウトにはムリ。家庭用には大きなスーパーの調理器具売り場には高さ30センチ、幅14センチほどのプラスティック製の円筒形、家庭用の温泉卵製造器が売っています。

円筒形の上部に卵を入れ、ラインまでキチンと沸騰した熱湯を注ぐと真ん中に空いている小さな穴からお湯がポトリポトリと砂時計のような感じで下部の容器に落ちていきます。落とし終わったら温泉卵が出来上がっているという仕掛けになっています。卵を2個入れるときと、1個だけの場合ラインが違うのでそれを目安に熱湯を注ぐとカンタンにテロウスパローマサが出来上がります。

地元の人は、ロッティ(トーストしたパン)と一緒に食べますが、焼きビーフン、焼きそば(ミーゴレン)、それにお粥と一緒に食べても美味い。お好みで醤油とコショウを少々ふりかければ滋養に満ちた美味しい温泉たまごが料理を引き立ててくれます。

Telur setengah masak:マレー風 温泉たまご