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ペナンプロンミー 槟城虾面 Penang Prawn Noodle

ペナンプロンミー 槟城虾面 Penang Prawn Noodle

海老のダシが効きすぎるほどたっぷりコクを醸しだしているスープを使った麺料理が「プロン・ミー」。屋台によっては「ペナン・プロン・ミー」とこの麺料理が生み出された街の名前を冠にしているお店もあります。チョイスできる麺はイエローミー(タマゴ麺)、ビーフン、クェティヤオ麺の3種類が代表的。

取れたての海老をカラ付きのまま、じっくり煮込んでダシを取るためエビが持つワタ(内臓エキス)がスープに溶け込みコクのある深い味わいに仕上がっています。海老好きのグルメな方にオススメした逸品です。具には、むき海老がドサッとトッピングされ、モヤシ、錦糸タマゴ、フィッシュケーキ(はんぺん)が副えられます。

プロンとは3~5cm以上の大きさの海老

プロンミーの語源について説明しておきます。海老のことをシュリンプ(Shrimp)と呼ぶのに慣れている日本人にはすこし疑問が残るかもしれませんが、マラッカでは3~5cm以上(手のひらサイズ)の大きさの海老をプロゥンまたはプロン(Prawn)と呼びます。こうしたエビを使った麺料理だから、プロン・ミーと名付けられました。

もちろん、シュリンプという英単語も地元の人は理解してくれます。しかし、マラッカでは「小さな海老」(日本で例えるならアミエビ)のサイズの海老をシュリンプと呼んでいます。マレー語でチンチャロッ(Cincalok)と呼ばれるのはシュリンプサイズ(アミエビ)の塩辛のことです。プロンは3~4cm以上のサイズの海老を表します。

プロンミーの屋台

ペナンでは福建蝦麺とも言うが、シンガポールの福建蝦麺は別の料理なり。

プロンミー発祥の地、ペナンで福建麺といえば、福建蝦麺を意味する場合が多いですが、シンガポールで福建麺といえば、焼きそばタイプの蝦麺が有名です。ネットリした食感の塩味系焼きそばで筆者の大好物のひとつです。マラッカでも「シンガポールスタイルの福建麺」(ホッケンミー)の屋台があります。

ややこしいので、本章では説明を省きますが、マラッカのホッケンミー(福建麺)もありますが。ソースも具材も調理方法も違うため全く別物です。福建麺とは、福建省出身の祖先をもつ移民の子孫が提供する麺料理の総称なので、その土地によって違う種類なのです。下の写真はシンガポールスタイルです。

シンガポールのホッケンミー