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チンチャロオムレツ 珍加洛蛋(小エビの塩辛と野菜入りのオムレツ)

チンチャロオムレツとは小エビの塩辛と野菜入りの卵焼き

チンチャロオムレツ。名前を聞いただけではわかりにくい料理ですが、白いご飯のおかずにピッタリの塩味系の玉子焼きです。塩味の決め手となる調味料がチンチャロというアミエビの塩辛なのです。

チンチャロとは英語でCincalokと書きます。ローカルの発音では「K」を発音せず「チンチャロッ」と小さい「ッ」を付けますが、本章ではチンチャロと表現します。

チンチャロはマラッカの特産品であり、食品店、みやげ物屋の店頭に並んでいます。小エビ(アミエビ)を米麹(こうじ)を使って発酵させた塩辛なのです。アミエビ独特の匂いがきついのですが、ナンプラー(魚醤)と同じく料理の隠し味に使われています。

チンチャロオムレツの作り方

準備するもの(分量は卵2個分です)

  • サラダ油 大さじ1杯
  • チンチャロ(マラッカの土産店で購入して下さい) 小さじ1杯
  • 鶏卵 2個
  • 薬味ねぎ・小タマネギ・パクチー・フレッシュチリ

まず、具材の用意です。チンチャロをボトルから小さじ一杯分ボウルに入れます。卵を2個割って入れたらよくかき混ぜます。ネギやタマネギ、パクチー、チリはみじん切りしておきます。

チンチャロと卵を混ぜ合わせて準備しておきます

フライパンを中火で熱して、サラダ油を大さじ1杯入れて油が温まったら④の具材を弱火で炒めます。火が通ったらチンチャロを混ぜた卵を投入し中火で炒めながら素早くかき混ぜます。底が焼けたら裏返します。

具材を炒めてから卵を投入

裏返して同じように焼き目が付いたら出来上がり。*きっちり火が通り、キツネ色の焦げ目が出るまで焼かないとアミエビの生臭さが抜けません。こんがりキツネ色の焼き加減が重要なポイントです。

こんがりきつね色になるまで焼くのがポイント

チンチャロオムレツは主食になれない控えめなメニューですが、他のおかずと共に晩餐を盛り上げてくれる名脇役です。お弁当に持っていく「厚焼きタマゴ」のような存在です。チンチャロ(アミエビの塩辛)からにじみ出てくる塩味は、白いご飯によく合います。

東西交易と嵐が産みだしたチンチャロ by 都市伝説

マラッカの名産品「チンチャロ」が誕生したのは大航海時代と伝えられています。アラブやインドからの交易品と船員の食料用の米やアミエビを積載して中国に向かう交易船が、悪天候で難破しマラッカ沖で沈没。数ヶ月後に引き上げられた際に、一部の米にアミエビが付着するカタチで水揚げされたそうです。

「あぁ~、しかたないな」としばらく港付近に放置していたら米は腐敗せず、うまい具合に発酵しはじめたそうです。港湾労働者の一人が、調味料として料理に使ったら「こりゃ~美味いぞ!」ってなことでチンチャロがマラッカに根付いたとい都市伝説が残っています。

真偽のほどは確かではありませんが、常温で長期間保存ができるように塩をふんだんに使っているためす塩辛い調味料です。オムレツに料理するほか、焼き魚(イカン・ゴレン)を食べる時にタレとしてライムを搾って塩辛ソースのようにして利用できます。

最後に!マラッカでこのチンチャロのビン詰めを買って帰られる方へのアドバイス。チンチャロはアミエビを米麹で発酵させる食品です。ビンに詰められた状態でも「酵素は活きています」。ビンの王冠を開ける時にはいきなり開栓すると周囲1メートル四方に飛び散ります。開ける時にはゆっくりと2段階に分けて栓を抜いて下さい。

第一段階は空気抜き「シュー」という音を抜けきるまで確認して、第2段階でポンと栓を開けて下さい。筆者も最初の開栓時、周囲に飛び散らせてしまった苦くてくさい経験を持っています。後悔先に立たず・・・

チンチャロ(アミエビの塩辛)