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伊能忠敬氏がその命をかけて完成させた日本の地図。その偉業を受け継ぐ日本人にとって地図は位置を示したり、目的地にたどり着くための情報として活用しています。しかし、マレーシアでは地図を頼りにあっちへ行ったりこっちに来たりするのは至難の業です。理由は大きく分けて2つあると考えられます。
地図文化が一般庶民レベルに定着していない。「カーナビ」なんて探してもありません。地図の需要が少ないので新設された道路や、改訂された地名の更新が非常に遅いのです。実際、1999年に開港したKLIA(クアラルンプール国際空港)の周辺高速道路が記載されはじめたのは2004年のことです。
地図上ではジャングルやココナッツ畑になっているのに高速鉄道が走っていたり、片側3車線の立派な一般道路だったりするのは日常茶飯事。地図文化がないから、需要が少ない。需要が少ないから地図の更新にかける費用が捻出できない。コレが理由の第一要素。
第2に、KL(クアラルンプール)やジョホールのごく一部の大都会を除いて道路がいたってシンプルで道に迷うことなく通過したり目的の町まで移動できるのです。たとえば、田舎町の雑貨屋さんに「ジャスマンさんのお家はどこですか?」と聞くと『あぁー、ジャスマンさんの家ならまっすぐ行って3本目の道を右に折れて突き当たりを左に行った4件目ですよ』とカーナビみたいな説明をしてくれます。
実際その通りに走ればたどり着けるのです。アタマの中に格納されているイメージマップが備わっているから、いわゆる二次元的な地図に頼らない文化が定着しているようです。
でも、マレーシアでは外国人の身分である日本人にとって「地図」が頼りにならないのはとっても困りものです。いつも不満を抱いていました。ところが・・・遂に優れモノの地図に出会いました。それも、無料版です。最初に手にしたとき「どうせ、道が載っていない古地図じゃろ〜」と思いながら中を覗きました。 |
新しい情報で役に立つ地図かどうかを簡単に見分けるポイントは2つあります。まず、マレー半島の南端シンガポールとの国境に目を向けます。1998年に開通した「セカンド・リンク」というマレーシアとシンガポールを結ぶ2本目の橋が記載されているかどうか?
次にKLIA(クアラルンプール国際空港)の周辺高速道路が書かれているかどうか?プトラジャヤ(新都心)とサイバージャヤのアクセス道路が記載されていたらその地図は信頼性の高いモノです。
今回ご紹介している「優れモノの地図」のタイトルは「Malaysia on Wheels」。見て納得、使って安心、持って帰って貴重な旅の想い出となるまさに3拍子揃ったマレーシア・ロードマップです。
このロードマップの優れいている点は、これだけではなかったのです。
↓以下後半(スクロールして下部へ移動してください) |
さて、前章の続きです。偶然手に入った『優れモノの地図』には英語表記なのですがマレー半島の各州の説明書きが添えられています。ペラ、ケダ、ペナン、ペラ、セランゴール、クアラルンプール行政特別区、ネグリ・センビラン、マラッカ、クアンタン、トレンガヌ、パハン、ジョホール・バル。数えてみると12州がキチンと網羅されています。
これだけでも充分なのですが、さらに筆者が『参りました』と言わしめされたのは下記の2項目です。あまりにも出来過ぎたインフォメーションですので、ココに転載しました。 |
| マレー半島主要都市の距離表(表示単位;キロメートル) |
| ALOR SETAR (アロースター マレー半島西海岸最北端の都市) |
| 93 |
BUTTERWORTH (バトゥーワース ペナン島へのアクセスタウン) |
| 257 |
164 |
IPOH (イポー) |
| 830 |
737 |
573 |
JOHOR BAHRU (ジョホール・バル マレー半島最南端) |
| 45 |
138 |
302 |
875 |
KANGAR |
| 409 |
386 |
391 |
689 |
454 |
KOTA BHARU (コタ・バル マレー半島東海岸最北端の都市) |
| 530 |
437 |
273 |
468 |
575 |
303 |
KUALA LIPIS |
| 462 |
396 |
205 |
368 |
507 |
474 |
171 |
KUALA LUMPUR (首都 クアラ・ルンプール) |
| 521 |
498 |
503 |
521 |
566 |
168 |
446 |
455 |
KUALA TRENGGANU (クアラ・トレンガヌ) |
| 684 |
591 |
427 |
325 |
729 |
371 |
250 |
259 |
209 |
KUANTAN (東海岸最大の都市) |
| 278 |
170 |
83 |
656 |
320 |
453 |
356 |
288 |
586 |
501 |
LUMUT (ルム パンコール島アクセス) |
| 606 |
513 |
349 |
224 |
651 |
607 |
304 |
144 |
508 |
292 |
432 |
MELAKA (マラッカ) |
| 815 |
722 |
558 |
134 |
860 |
568 |
429 |
353 |
401 |
191 |
641 |
255 |
MERSING (メルシン) |
| 552 |
469 |
295 |
318 |
603 |
564 |
261 |
90 |
503 |
291 |
384 |
94 |
321 |
PORT DICKSON |
| 526 |
433 |
269 |
304 |
571 |
538 |
235 |
64 |
471 |
259 |
352 |
80 |
289 |
32 |
SEREMAN |
マレー半島最北端のアロースターは、前マレーシア総理大臣「マハティール」博士の出生の地としても有名です。このアロースターを起点にマレー半島主要各都市までの距離表が記載されているのです。北はタイ国境から南のシンガポールまでほぼ全線(一部有料ではない区間もある)開通している通称「マレー半島南北高速道路」は、その名の通り立派な高速道路です。
お正月やハリラヤといった特別な休暇期間以外は、走行している車の数も多くないので制限速度の110qを維持しながらドライブできます。したがってマラッカからペナン島の距離から時間計算すると・・・513qを110で割ると4時間半。もしも140q平均で走れば3時間40分という計算になります。
そして、最後の優れモノである理由は・・・
交通法規に対する記述なのです。マレーシアでは英語が普及しているとはいえ国語にマレー語を採用しているので「制限速度を守れ」とか「前方、工事中!」それに「左側車線を走行せよ!」といった類の看板はマレー語で書かれています。これ以外に、言語の必要のない交通標識も存在しています。
この交通標識がマレー語の表記と英語の訳が『優れモノの地図』最後のページに取り上げられているのです。日本人にはとっても馴染みの深いイギリス方式の交通標識です。しかし、他国からマレーシアにやって来て空港でレンタカーを借りてドライブする人達にはとっても頼りになるのが「Malaysia
on Wheels」マップです。
優れモノの地図に記載されている交通標識の一部を抜粋し再加工したGifデータをご覧下さい。 |
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| NO ENTRY |
| 進入禁止 |
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| SPEED LIMIT |
| 制限速度 |
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| HEIGHT LIMIT |
| 高さ制限 |
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| GIVE WAY |
| 進路を譲れ |
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| NO PARKING |
| 駐車禁止 |
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| NO STOPPING |
| 駐停車禁止 |
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| MOTORCYCLE LANE |
| 二輪専用車線 |
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| KEEP LEFT |
| 左に寄れ |
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さて、最後になりました。左右500ピクセルにサイズダウンした「優れモノの地図」のマレー半島西海岸のマップをスキャナで取り込んで色の修正をかけたGifデータです。このサイズで240Kバイトあるのですが残念ながらこのサイズでは細かなデティールが読めない状況です。
マレーシアにお越しいただいたときに優れモノの地図こと「Malaysia on Wheels」マップを手に入れていただければ、きっとよい記念品になると思います。 |
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