1. Tonys Net
  2. Nepal Guide
  3. 滞在日記
  4. みやげ屋店レポート(その1)
おみやげ屋さんレポート(その1) これは、いったい何に使うのだろう?

ネパールの主要産業といえば、農業と観光。観光、旅行業といえば宿泊とかおみやげ屋さんですね。外国人観光客で街が埋め尽くされている「タメル地区」のおみやげ屋さんで見つけた筆者がオススメできるひと味変わった好適品をご紹介しましょう。

とんがり三角や線香を燻らせる木製の香炉。アロマ好きなあの方にオススメできるお土産品です

変形六角形の木箱。よく見るとフタの部分に欄間のような切り込みがなされおしゃれな装飾のポイントになっているようです。フタを開けても、初めて見た方は「いったいコレは何するもんだろう?」と首をかしげてしまうでしょう。実は、これ木製の香炉なのです。

棒状のお香(線香)を燻らせる時には普通、線香立てを使いますがこの香炉は線香を寝かせて使います。そのまま横に置いたら、木箱が燃えるか?線香が消えてしまうかどちらかだと思います。よく見ると側面に小さな穴があります。ココに線香を差し込み線香が横にささったまま煙を燻らせる仕組みになっています。

このままふたを閉めると煙が香炉の中で醸し出され、フタについている欄間のような穴から排煙と香りが出てくるのです。日常的に使っているとススと、排煙のヤニがべったりフタの裏側に確認できます。煙をそのまま部屋に燻らせると、これらのヤニがカーテンや壁紙にこびりつくのか!と想像すると、この香炉の価値がいかに高いかおわかりいただけると思います。

線香は香りの好みで選びましょう。やたら数が多いので存分に迷って下さい

お店では、木製香炉とセットでかなりの種類の線香が売られています。その数、星の数ほどあります。品質もピンからキリまであるのでコレはいくらとか、アレは高価だ!と解説することは不可能です。

アロマが趣味だというご家族やお友達にピッタリくるのはどれだ?とご自身で悩んで下さい。自分の好き嫌いで香りを選ぶのも難しいほど数があります。おみやげ用に!ということなら目を瞑って「グワシ」とつかみ取った商品に決めた!という無責任な選び方が良いかもしれません。(笑)

コレは何するモノ?仏壇でチ~ンと鳴らす鐘に似ている。というのがおおかたの人の第一印象

コレは何するモノ?第二弾。仏壇で「チ~ン」と鳴らす鐘に似ているなぁ、というのがおおかたの人の第一印象だとおもいます。金属製のお碗?いいや、仏壇の前に鎮座している鐘だ!と悩んだあげくお店の人に「コレは何ですか?」と勇気を出して聞いてみました。

「Tony、これは宗教用具のひとつです。こうやって使うんですよ」と実演してくれました。まず、棒でフチを「コン」と叩いてくれました。チ~ンという音色が優しく響いてきます。そして、棒をスリコギのように持ち替えて鐘の廻りを優しくなで始めました。(下の写真)

まるでゴマすりのスローモーションを見ているみたいでした。スリコギが2~3周しはじめたら頭のてっぺんのあたりから「クォォ~ウォ~オォ~ゥ~」とカタカナ表現しにくい響きが聞こえてきました。「ナンじゃこの音は?どっから聞こえてくるんだろう?」不思議な感覚のサウンドです。

お店の人が、目を閉じてスティックを廻して実演してくれました。瞑想に入れるサウンドってこんな音なんですね

もちろん、筆者の耳の鼓膜から三半規管を通して脳が音を意識しているはずです。しかし、この音は頭のてっぺんから直接、脳に響きを意識させているような不思議な音です。わかりやすく表現すると音叉(おんさ:楽器のチューニングに使う器具)の響き、骨伝導サウンドみたいな音です。

バイオリンや、サックス、それに二胡(女子十二楽房で脚光を浴びた楽器)のように初心者には音を出すことさえ難しい「鐘」ナンじゃないだろうか?と疑り深い筆者はさっそく挑戦してみました。基本さえ守れば、初心者の私にも初トライで見事!サウンドを創れました。基本とは上の写真の左手に秘密が隠されています。

鐘を手のひらに乗せる時の手のカタチをまっすぐにするのがコツです。初心者は鐘が落ちるのを防ぐため、無意識に指を丸め「鐘」を支えるように包んでしまいがちになります。包み込んじゃうと振動音が殺され響音が生まれてきません。

鐘の素材や大きさ、厚みの違いで音階や響音は様々な音色(ねいろ)を披露してくれます。取材時には店頭にあったほとんどすべての鐘にスリコギをグルグル押し回しましたが、すべて微妙に違うサウンドだということが確認できました。

人なつっこいのはネパール人共通の性格。このオヤジさんはちょっと威圧感を与える第一印象で損をしていますが話せばすぐに仲良くなれるイイひとです

取材の協力を事前にお願いせず、顔見知りになって2日目にタバコを一本差し上げたらいきなり「Tony、ミルクティーでも飲む?」とお茶をご馳走してくれました。

「私はマレーシアからやって来た旅人で、写真が趣味なので撮らせてくれる?」と申し込んだら二つ返事で了解してくれました。お店の商品をアレコレ触りまくり、バシャバシャ思う存分写真が撮れました。感謝!

ちょっとココでお話ししておきたいコトがあります。「タメル地区」の経済はとても活性化されています。内戦に近い政府軍と共産ゲリラの争いがCNNをはじめ外国に発信されているためネパールを訪れる外国人観光客は減っているそうですが、現地のビジネスはそんなに落ち込んでいないように観察できます。

なぜ、こういう意見を発表するのかと申しますと・・・タメル地区のメイン通りを行ったり来たり、右に行ったり左に戻ったりグルグル1週間ほど歩き回った時に発見!このあたりの路面店(メイン通りに面した1階の店舗)には空室や、売店舗が無いのです。

商売というのは浮き沈みがあるのが普通です。景気が良くても閉店する店もあれば、不景気でも店舗を拡張するお店もあります。ということは、店が開店する数だけ閉店する店があって当然なのです。閉店した後、次の入居者が店舗を借り受けるまでの募集期間には店頭にシャッターが閉まって「テナント募集中」の看板が出るのが当然といえるでしょう。

しかし、タメルのメイン通りにはこういう表示が見受けられないのです。詳しく観察すると、ちょっと路地に入ったり人通りの少ない通りには「募集中」のサインも掲げられていました。

入居待ちの人たちが多いのか?それとも営業中の店舗はおしなべて利益を確保できているのか?それとも、家賃を払わなくても追い出す大家さんがいないのか?(コレはありえないでしょう)閉店する情報があれば即次の入居者が待ちかねているのは間違いなさそうです。

ネパールの民芸調マスク