アジアのB級グルメ

ヤンタォフー 醸豆腐

「ヤン・タォフー」聞き慣れないメニューですが漢字で「醸豆腐」と書きます。豆腐を発酵させた料理ではなく、日本の「おでん(関東煮)」によく似た料理です。

鶏ガラベースのあっさりしたスープ(日本の塩ラーメンに近い)の中にお客さんの好みの具を浮かべるのはまさに日本のおでん屋スタイルです。

メインの具はフィッシュボールと呼ばれる白身魚のはんぺん。揚げたモノ、まるく丸めて蒸し上げたモノ、竹輪もどき等々フィッシュボールがそろっています。

揚げ豆腐の中にはんぺんがサンドされたタイプ。ゴーヤの中にはんぺんがサンドされたモノ、その他ユバを使った変わり種とかシュウマイもどき等々、アイテム数は軽く20種類以上は用意されています。 日本のおでんと大きな違いは2つあります。

まず、その調理方法。日本のおでんは自慢の「おでんのつゆ」の中に具を入れて弱火でコトコト煮込みますが「ヤンタォフー」ではお客さんのオーダー後、熱湯の中でわずか1~2分だけ加熱してからスープとあわせて仕上げるスピード調理となっています。

マレー風おでん「ヤンタオフー」

2つ目の大きな違いは具の違いです。日本のおでんでも「はんぺん・竹輪」などの練り物系は欠かせないアイテムの一つですが、おでんの汁が染みこんだダイコン・こんにゃく・ゆで卵は必需品とも言えるでしょう。

日本では当然用意されているはずの3点セットが見あたりません。 そのかわりに麺を添加しています。ミー(タマゴ麺)・ビーフン・クェティヤオ(きしめん風)お客さんのお好みでヤン・タォフーのスープの中にゆで上げた麺を入れてくれるのです。 「おでん」には、ご飯。「ヤン・タォフー」には麺。是非一度おためしください。

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