B級グルメの料理を美味そうに撮るための作戦
- 料理の写真を見て美味そうか?不味そうか?見る人の主観により異なる。筆者がコレは美味いですぞ!と写真を撮り表現しても、見ている人が「美味そうじゃない」と判断したら不味そうな写真ということになる。
- 美味そうに見える料理の写真というモノは存在しないのかもしれない。言い替えれば発信者が自己の主観を押しつけようとして撮った写真を見せて「美味いぞ!」と洗脳しようとしているだけなのかもしれない。
- 意図通り美味そうな写真が撮れた料理は「食べて美味かった」ことは間違いないし、どう頑張っても美味そうに撮れなかった料理は「食べてみたら不味かった」。だから写真は味覚を越えることは出来ない。
- 前置きが長くなってしまったが、料理の写真は筆者の得意なジャンルのひとつでR。筆者の主観による「美味そうな料理」を撮影するために気をつけているテクをつぶやかせていただこう。
- まず、照明に関する注意点。筆者はよほどのことがない限りフラッシュをたかない。カメラに装備されてるストロボを1灯だけ発光させると料理の立体感がなくなってしまうから発光禁止モードで撮っている。
- 折りたたみ可能なレフ版があれば有効に活用したい。A3サイズ程度の白い紙を使って自然光を取り入れてみると美味そうな色が出やすい。お店の照明が特殊なモノならホワイトバランスを調整する。
- 次に、構図を決める。麺料理の場合、トッピングに隠されてスープの中に泳いでいる「麺」を表現するのが難しい。お店のヒトや隣のお客さんに麺を箸ですくい上げてもらうとどんな麺なのかを伝えやすい。
- 色のバランスも考えたい。白・赤・緑などのハッキリした色をポイントに配置すると美味く見えやすい。広角レンズだと手前の料理と背景の大小のバランスが合わない場合もあるので標準レンズが撮りやすい。
- 表現したいポイントにピントをあわせて、背景をややぼかし気味に撮るためには明るいレンズが必須となる。被写界深度というのだが、詳細は後日説明したい。美味そうに見える写真はホント難しい。
- 焦点距離:46mm シャッタースピード:1/100秒 露出:f/4.0 ISO感度:200 機材:オリンパスE-3
ベトナム・ハノイのフォー屋台にて