アジアのB級グルメ

ラクサ (その1)

「ラクサ」というと「ココナッツミルク風味のカレー・ヌードル」を意味します。スープ、麺、具の三点からラクサを紹介したいと思います。 まず、スープについてご説明します。

唐辛子と各種香辛料&ハーブをブレンドしたカレーにココナッツミルクをふんだんに使ってマイルドな風味に仕上げたのが「ラクサ」のスープです。インドネシアとマレーシアそれにシンガポールほぼ全域で食べられる国民食です。

日本でいうと「カレーうどん」の汁に似ています。 ベースになる唐辛子はフレッシュ・チリ(新鮮で真っ赤な色をしている)とドライ・チリ(乾燥したチリをぬるま湯で戻して使う)2種類の微妙なミックスは、お店や各家庭で秘伝のレシピとして代々伝えられています。

香辛料は、まさに様々なスパイスを使います。レモングラス(強いスジの入った茎。レモンの香りがします)、八角、シナモンスティック、黒胡椒、白胡椒、生ニンニク、小粒のライム、小粒の紅タマネギ等々をミキサーにかけて真っ赤で強烈な香りのするペースト状のベースを作ります。

ハーブも、忘れてはいけないレシピです。カリー・リーフと呼ばれる木の葉は他のカレーにも欠かせないハーブの一つですが、もちろんラクサの香り付けにも使われています。長さ2センチ弱の若葉が重宝されるこのハーブは、生のままでカレーの香りがします。

そのまま口で咬んでも苦くも辛くも甘くもないけどカレーの香りがします。 これらのベースを油で炒めて香りをひきだした後、カレー粉をミックスし水を加えてから香り付けのハーブを入れて煮込みます。砂糖、塩、胡椒で味を調え最後にココナッツ・ミルクをふんだんに使いマイルドな風味を醸し出します。これが、ラクサのスープ(汁)になります。

次章 ラクサの 麺とトッピング

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