アジアのB級グルメ

インド人の朝食 (トーセ)

「トーセ」は、マレーシアに住む南インド地域出身の主にヒンドゥー教徒が朝食として常用しているパンケーキの代表的なメニューです。英語のスペルでTosaiと綴るため「トーサイ」と訳している日本語のサイトやブログを拝見しますが、間違いです。トーサイではなくトーセもしくはドーセと呼んでください。

本サイトで紹介済みの「ロッティチャナイ」に比較して油分の少ないヘルシーなお料理です。 インド系マレーシア人の解説によると、ロッティチャナイはインド人モスリム(イスラム教を信仰するインド民族)の料理だそうです。

ママ(Mamak)というのは、このインド人モスリムを表します。ママ料理にはロッティチャナイをはじめ、油をたっぷり使って焼き上げるインドのお好み焼きこと「ムルタバ」とか、鶏肉が入ったカレー炊き込みご飯「ナシ・ブリアーニ」など日本人にも名の売れているメニューがあります。

さて、本題に戻りましょう。「トーセ」は、お米の粉をベースに黒豆の皮をむき粉にひいたものをミックスして練り混ぜます。一晩おくコトによりほんのりとした酸味が生まれます。この液(たこ焼きの素くらいの粘度)を熱した鉄板に薄く油をひいてグルグル50センチほどの円形に薄く伸ばします。

鉄板側が薄茶色に焦げて上面側が半乾きになったら出来上がりです。3つ折れサイズにしてお皿に乗せます。食べ方は、ロッティチャナイと同じ。小さくちぎってお好きなカレーに浸して(ナンと同じような食べ方)召し上がって下さい。

この、シンプルなスタイルが「プレーン トーセ」、もしくは「トーセ」と呼ばれます。このほかに牛脂(バター系)を使った「ギー トーセ」、スパイスをふんだんに使った「マサラ トーセ」、新聞紙サイズの大きさまで広げてカリカリに焼き上げた「ペーパー トーセ」等などいろんなメニューがあります。

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