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いったい何をする機械だろう?と立ち止まってみても意味不明の金属のBOX、説明書きを読んでもイマイチよくわかりませんねぇ〜
KLIAの出発ロビー・フロアで見慣れない大きな金属のBOX(箱)を発見。電波少年の「箱男」でもKLIAに流れてきているのかな?と思っていたら「いや、あの番組はもう終わったハズ」など自問自答。(笑)BOXにはSECURE WRAP(保全性の高い包装)と銘打ってあります。そうです、この金属のBOX型の機械は空港でチェックイン手続きする際、飛行機の機内に預ける荷物をパッキングする機械なのです。

布製のスーツケース、大型のスポーツバッグ、ダンボール、大型のオモチャなどなどそのまま飛行機の機内に預けると、貨物の取り扱いの際に傷が付いたり、衝撃を受けダメージを受けそうな場合に力を発揮しそうです。使用している梱包材料は食品包装に使うサランラップのような無色透明の素材(かなり分厚い)です。上の写真右の部分の黒い2本の棒の部分に包装対象物を置き、それ自体をターンテーブル方式で回転させながらラップを巻いていきます。このターンテーブルの回転速度と、ラップの微妙な引っぱり具合が機械の本領を発揮させる仕組みです。
セキュリティ・ラップサービスでしっかり包まれたカート。飛行機で異国へ旅立つ長旅にも耐えられそうな包装ですなぁ
グルグル回しながらラップを巻いていきます。5〜6回転させたら、対象物を天地(上下)逆に置き換え、同じように巻いていきます。ただ巻き付けるのではなく、ラップを手でこねながらグイグイまんべんなく対象物に巻き込んでいくアクションは、ロッティ・チャナイ(インド人のパンケーキ)を引き延ばしているような感じを受けます。巻き終わったラップをカッターナイフで切り取り、切れ端の部分にSECURE WRAP済みのステッカーを貼ると出来上がりです。
機械を使って、カート(子供用のオモチャの車)を真剣にラップ包装する係員。かなりの熟練が必要とお見受けしました。
機械といっても、完全オートマティックではなく半自動、半マニュアルの包装機械ですからその操作にはかなりの熟練の技が必要です。誰にでも簡単に操作できるモノではありません。空港のラップ包装職人さんは、研修で教わった技術を毎日の実地業務(OJT)の中で反復学習しながら熟練の技に磨きをかけているようです。上の写真は、アラブ系のお客さんが持ち込んだカート(子供さん用のオモチャの車)を包装している場面です。四角い箱やカバンと違いカタチがいびつでハンドルとタイヤ部分がグラグラしてしまい、シロウトの域を出ていない新人係員が困っていたら、インストラクター(指導員)レベルの係員がやって来てました。指導員はハンドルを左いっぱいに切り込んで固定し機械を操作し見事にラップを巻き付けていきました。達人の包装技を見守っていたアラブ系のお客さんは「ホォー、おぬしやるのう!」と賛辞を贈っていました。
ダンボールの梱包に最適ですね。グルグル回しながら丹念にラッピングされていきます。目的地まで箱が濡れたり、破けたりしないよう破損を防ぐ安全策ですね
このSECURE WRAPは、KLIA開港以来好評を博しながら提供されている伝統的なサービスです。開港当時は私の記憶によると一梱包、5リンギット(150円)でしたが2004年10月24日現在、7リンギット(210円)に値上げされていました。厳密な規定はありませんが一梱包といってもその大きさやカタチの違いによりシングルとダブルという価格差があるようです。前述のカート(子供用のオモチャの車)の場合、係員は「ダブルだから14リンギット払ってください」と請求していました。

アラブ系のお客さんは「ダブル?そんなこと聞いていない。14リンギットは高すぎるよ〜」とやさしく言って抵抗しました。係員は「お客さん、ラップの量みてくださいよ、かなりの量つかっているでしょう」とダブル料金を正当化しようと懸命でしたが最終的にはお客さんが「わかったわかった、じゃぁ10リンギットで手を打とう」と値切り倒しに成功しました。一般的な話ですが高圧的、威圧的に「高いから安くしなさい!」と言ってもマレーシア人のスタッフには脅しは通用しません。ソフトな口調で相互幇助を求めるような口調で優しく値引きをお願いするのが紳士淑女のたしなみのようです。おためしアレ。

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