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ババ・ニョニャ(プラナカン)民族料理図鑑

ババ・ニョニャ(プラナカン)民族料理図鑑

プラナカン(Peranakan)とはマレー語で「ここで生まれた」という意味で、英語では"Born here"と訳されます。19世紀末頃までに各国からマレーシアに移住してきた男性(中華系移民、インド系移民、ポルトガル人の子孫もいます)が、現地のマレー人女性と国際結婚し、生まれてきた混血の子孫を総称して「プラナカン」と呼びます。

中華系プラナカン(Peranakan Chinese)の子孫、男の子をババ、女の子をニョニャと呼ぶためババニョニャ民族と地元で呼ばれています。父系祖先である見た目が中華料理と、母系祖先のマレー料理で使うスパイス・香辛料などの味付けがミックスされて産まれたのが「ニョニャ料理」なのです。

マラッカ、ペナン、シンガポールに分布するババニョニャ民族(中華系プラナカン)が先祖代々受け継いできた家庭料理が、ニョニャ料理。プラナカン料理とも呼ばれていますが両者は同じ料理です。

*ババニョニャ民族とは中国系移民とマレー人女性の混血によって生まれた男子を「ババ」、女子を「ニョニャ」と呼ぶマレーシアの民族。宗教や生活様式は父系の中華スタイルなのですが、言語や生活習慣、食生活などが母系のマレーからの影響を受けています。

マラッカはババニョニャ民族(プラナカン / プラナカン・チャイニーズ)の発祥の地でもあり、21世紀を迎えた現在でも子孫たちが「ババニョニャ・アソシエーション」という県人会のような会を組織し活発な活動を続けています。マレーシアでは珍しい民間経営の博物館「ババニョニャ・ヘリテージ・ミュージアム博物館」もマラッカにあります。