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ババニョニャとは?まずその意味を解説しましょう
マレーシアの最古の都であるマラッカがスパイス、中国茶などの東西貿易により栄華を極めた頃、この地に移民してきた中国人(元祖華僑)と現地に暮らすマレー人女性との結婚により双方の文化を取り入れたと呼ばれる独自の文化を形成しました。

この中華系民族の男性と、マレー系民族の女性の間に生まれた混血の子孫達が通称「ババ・ニョニャ」と呼ばれています。この子供達には、つまり「ストレーツ・ボーン・チャイナ」(海峡で生まれたチャイニーズ・別名「ペラナカン」)というニックネームがあります。

Baba「ババ」は男性、Nyonya「ニョニャ」は女性を指し精神(考え方)・宗教(仏教)・伝統的には中国民族の流れを引き継ぎますが、言語や生活様式ではマレー文化を取り入れています。独特な文化とアイデンティティーを維持しています。東西交易に欠かせなかったマラッカ海峡が生んだ民族といえるでしょう。

21世紀の現在でも、中華民族とマレー民族の異民族間の結婚は認められていますが、この場合の子孫達は「ババ・ニョニャ」とは呼べません。近代に入りマレー民族と結婚を予定しているすべての「相手方」は婚前にイスラム教への改宗(イスラム教を信仰する信者になること)が義務づけられています。

マレー系民族とは「イスラム教徒であること」が定義されているのです。結婚する相手の民族が中華系であろうとインド系であろうと(もちろん日本民族を含む)改宗しなければなりません。言語はともかく宗教・戒律はあくまでイスラム教の教えを遵守するという点から「ババ・ニョニャ」とは言えないわけです。

ババ・ニョニャ料理とは?
華人たちの中華料理をベースに様々な香辛料(スパイス)を使うマレー料理を融合させ、独自に創り出した料理、これを「ニョニャ料理」(ババニョニャ料理)と呼びます。もともとは祖先が考えあみ出したレシピを受け継いだ家庭料理なのです。激辛ですが慣れるとやみつきになるほど美味しい料理です。

私が実際にババニョニャの血を引き継ぐ方と会話したり、親族の集まりに参加させてもらうといろんな意味で中華系民族との接点を感じます。宗教観(中国仏教)や生活様式(太陰暦の利用・儒教に基づく生活指針の決まりごとや風水等々)が肌で感じ伝わってきます。

しかし一方で、一般の中華民族の家庭では見られないマレー文化が融合した料理(スパイスを多用する)、生活習慣、言語、教育方針などの点でババニョニャらしさを感じます。時代を先取し、開拓者精神で移民してきた祖先の智恵が受け継がれているのだと思います。

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