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禁煙先進国ブータンとネパールのタバコ
メイド・イン・ネパールの代表的なタバコ。撮影に協力してくれた雑貨屋の皆さん

ズラリと並んだタバコのパッケージ。愛煙家を自称する筆者はネパールで販売されているタバコを一通り試してみました。

左から「KHUKURI」、二つ並んで「SHIKHAR」そして金色の「SURYA」、一番右が「YAK」という名のブランドです。この他にも売っているようですがメジャーなタバコを集めてみました。

生きている化石のようなオリジナリティの高い「YAK」。街頭看板もシブ~イ臭いのするデザインですな

大衆に愛されているブランド「YAK」。高地に住む山羊の仲間「ヤク」から名付けられたブランドです。他のタバコに比べて横幅がちょっと広いパッケージですが厚みが薄くなっています。一箱20本入りです。

包装の方法や、パッケージに使われている素材がかなり昔のモノを現在でも使っています。レトロな感覚をウリにするため意図的に復刻版として販売しているのではなく、このメーカーさんはタバコ製造からパッキングまで昔のままの工場ラインを使用しているような感じがします。

生きている化石、シーラーカンス?氷り付けのマンモス?のようなタバコですが、愛煙家にとって一度は試してみたくなるガンコなタバコですね。

さっそく購入して吸ってみましたが、期待を裏切らない「昔のタバコ」の味でした。フィルターに根性がなく吸っている途中でペチャンとひしゃげる感覚や、タバコの葉っぱ以外の香りが混じっていました。紙やフィルター臭がタバコの葉っぱのピュアな香りをジャマしているようでしたが、ひと昔前の日本のタバコもこういう味のタバコもありましたから筆者にとっては「なつかしい」味で、イヤな気分になったりはしませんでした。

こんなもんかな~って感じの「SURYA」

「SURYA」は、次に紹介する「SHIKHAR」と同じ会社が作っていて、大衆に支持されているブランドのひとつです。値段が安く設定されている分、「こんなもんかな~」というありきたりの味でした。

筆者がネパールで吸っている「SHIKHAR」

「SHIKHAR」のレッドパックと、グリーンパック。ネパールで一番支持されているブランドのようです。パッケージは日本や欧米で販売されている、マイルドセブン、マルボロ、ダンヒルと同じサイズでハードパックをカタチ造る工場ラインは輸入されたモノのような感じを受けました。

写真で紹介できないのが残念ですが、メイド・イン・ネパールでは珍しい統一された商品広告が展開されていたのでヨーロッパのブランドかな?と勘違いしたくらいアカ抜けたタバコです。

GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)もインターナショナルな感覚が取り入れられており右の緑色のパッケージはメンソール味、左の赤色はスタンダードな味で筆者がネパールで吸っていたブランドです。

グルカ兵の象徴「ククリナイフ」を冠にした「KHUKURI」

ネパールを代表する、いや世界にその名を轟かせている山岳アーミー「グルカ兵」が使用している「ククリ」というナイフの名前をブランドに使用した「KHUKURI」。並べてご覧いただければわかるように他の20本入りのタバコに比較するとあきらかに小さいパッケージであることがおわかりいただけると思います。

日本でいうなら「ショートホープ」のサイズですね。気骨のある味でしたが辛みが強すぎて筆者には合いませんでしたが、持ち運びに便利な小さくてハードなパッケージは好感が持てました。パッケージに美しい曲線を描いたナイフが2本交差するようなデザインがなされているのがグルカ兵の武器「ククリ」です。

さて、この日記を書いている(2004年11月28日)隣のテレビで、ネパールの兄弟国のような「ブータン」でタバコが全面禁止されるニュースが流れています。12月16日にすべてのタバコの販売が禁止されるという大胆で強硬な法令が実施されるそうです。もっとも、「タバコ禁止」発令のその日までに、追放する政府の政策は段階的に実施されてきたそうですが、今回最後の仕上げにはいるそうです。

ブータンではタバコを売ることも買うことも禁じられるということは、ブータン国民はすべて禁煙せざるをえないわけですね。ブータンに観光や商用で入国する外国人にもこの法律は適用されますが、喫煙は許されるみたいな感じです。ただし!入国時にタバコを持ち込む際には100%の関税が例外なくかけられるそうです。まぁ、税金を払えば吸わせてもらえるなら良いかな~と思う反面こりゃ、一波乱あるなと筆者は思います。

WHO(世界保健機構)は、次のような声明を発表しています。「ブータン国内でのタバコの全面禁止は素晴らしいことだ。世界で最初の禁煙国家となるブータン国民は健康を害するタバコから逃れられる。しかし、一方でタバコの密輸やブラックマーケット(闇市)で違法な取り引きがなされマフィアの資金源になる可能性は否めない」

筆者は、WHOが危惧するアンダーグランドな取り引きによりタバコが流通するコトは間違いないと思います。過去にもアメリカで禁酒令が発令された頃、アルカポネたちが暗躍し「アルコール」の流通を根絶するまでにはいたらず、マフィアの資金源となってしまったため禁酒令は解除されています。

タバコを全面的に禁止するため、販売を差し止めるブータンの英断を讃えると同時に、ブラックマーケットをいかに押さえ込むか?とっても興味を抱いています。愛煙家である筆者はブータンのタバコ全面禁止法案に対してアゲンストな意見を持っていますが、反面「スジの通った法案である」と拍手を送っています。

日本でも、嫌煙家のみなさまが「健康」をキーワードに禁煙エリアの増加を着々と進められています。肩身の狭い想いをする愛煙家の皆さまの心中を察します。しかしメチャクチャ中途半端で、矛盾だらけの禁煙推進活動だと私は強く思います。

通勤の途中で、駅のプラットホームでは禁煙。室内禁煙の会社に出勤する前タバコを吸いたいけど路上はダメ!。喫茶店でもココはダメ!喫煙コーナーはアチラ!でも矛盾を抱えていると思います。駅のプラットホームで吸えないけど、駅の売店ではタバコを販売している。

全面禁煙の国際フライトなのに、免税のタバコのワゴン販売を行う一部の航空会社。タバコを吸っちゃいけないエリアに溢れているタバコを販売している自販機などなど・・・吸っちゃいけないハズなのにタバコを販売しているんですけど、これって矛盾を感じても良いと思いませんか?

愛煙家の皆さんは高い税金を煙と引き替えに支払っているのです。日本で展開されている禁煙推進活動って説得力のない矛盾が蔓延していると私は思うのですが、みなさんいかが思われますか?