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酒好きの方なら誰でも旅先で「ココでしか飲めない酒」に出会ったら、とりあえず「飲みたい!」気持ちになるハズです。ネパールを旅したコトのある方ならスピリッツ(蒸留酒)系「ロキシー(Rakshi)」、ネワール民族に代々伝わる蒸留酒「アイラ(Aila)」、米から作る濁酒(どぶろく)「チャン(Chyang)」、そして今回ご紹介するネパール製熱燗ビール「トゥンパ(Tongba)」を飲まれたはずです。
「トゥンパ」は黍(キビ)の実を発酵させて作るネパール自家製の酒のひとつです。現代風にプラスチックやガラス、陶器の容器で飲ませてくれるお店も多くなっているようです。トラディショナル(伝統的)な木製マグで飲む「トゥンパ」は格別です。カトマンズのタメル地区でもこういうマグで提供してくれるお店がありますので、飲みたい方はちょっと苦労して探してみて下さい。
「トゥンパ」を注文すると、このマグと魔法瓶に入ったお湯がでてきます。マグの上までヒタヒタにお湯を注ぎじっと待ちます。目安は「ブクブク」と底の方から立ちのぼってくる飲み頃サインの音が聞こえるまでひたすら待ちます。室温やお湯の温度によって異なりますが時間にしておよそ2〜3分です。 |
さぁ、お待ちかね「トゥンパ」の飲み頃です。ストロー(空芯の枯れ木)をくわえてチューチュー吸い込むようにして飲むべし!少し甘くて、酸っぱさが口の中に広がります。オマケに喉ごしは、ぬるくなって気泡の抜けたビールのような後味が残ります。初めて飲んだ方は「ナンじゃコレ?」という感想を抱かれるでしょう。
ところが「トゥンパ」の実力が発揮されるのはココからです。次にもう一度同じようにストローで吸い込みながら飲んでみると摩訶不思議?変な感触だったハズの後味が、キレの良いコクに変わっているのです。
コリャ美味い!やみつきになってしまう味です。飲み方の重要なルールとマナーを伝授しておきましょう。飲み進んでいくと当然のようにマグに入っている「トゥンパ」は減ってきます。最後の一滴まで!と吸い上げるのは大きな間違いです。7〜8割飲み進んだら、ストップ!ここで魔法瓶から2回目の追加のお湯を満たします。筆者の経験から申し上げると3回目までは初回とほぼ変わりない味が楽しめます。
ここで辞めちゃうのが紳士の飲み方だそうですが、筆者は5回目を注いで飲んでみたコトがあります。やっぱりジェントルマンの味にはほど遠いせっかく飲んで酔えた気分がスッキリ消え去ってしまったので、3回目にはストップするよう心がけています。
もうひとつ重要なルールがあります。飲んでいる途中や、お湯を足して飲み頃サインを待っている時にマグの中のキビの実をストローでかき回さないように!それをやっちゃうと味が損なわれてしまいます。手持ちぶさたで、ついやってしまうのは気持ちはわかりますがやっちゃダメですよ。
さて、最後になりましたがこの「トゥンパ」を飲む時には酒の肴にもこだわって下さい。間違ってもポテトチップなどのスナック菓子はやめてください。チキンチリやバフチリ、スチームのモモ、チョイラやアルタレコなどがビッタシ合います。ネパールにいらっしゃる方は、ちょっとムリしてでもこの「トゥンパ」を探し出して飲んでみてください。苦労して見つける甲斐のあるだけの味は筆者が保証します。
お楽しみいただいたネパールのローカルフード攻略法は今回でおしまいです。ご拝読ありがとうございました。Tony's Netの名物コンテンツアジアのB級グルメのページもぜひご覧ください。 |
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