港湾労働者のスタミナ補給の朝ごはん「バクテー」
日本でもお馴染みの肉骨茶(バクテー)の基本型といえば薬膳漢方スープで煮込んだポークリブがゴロゴロ入ってる土鍋料理。マレーシアのポートクラン港で積み荷を扱う港湾労働者たちのパワーの源、スタミナ朝ごはんがバクテーの発祥とされています。
土鍋の中でグラグラ沸騰してる漢方スープには、お肉がメインでちょびっとだけ入っている野菜、エノキ茸、湯葉、油条などをごはん(ヤムライス)と一緒にワシワシと食べるのがバクテーの食べ方なんですが・・・
ここ最近、漢方スープで煮込まない「汁なしバクテー」が静かなブームを巻き起こしはじめているんです。
汁なしバクテーが人気沸騰中
漢字で「干烧肉骨茶」もしくは「干肉骨茶」と書いて、英語で「Dry Bak Kut Teh」と綴ります。バクテーに使う、油ギッシュなバラ肉の角切り、骨付きスペアリブを、スルメイカや鷹の爪(干唐辛子)ニンニク、オクラなどを加えて、ブラックソース(照り焼きのタレ)で焼くようにして焦げる直前まで煮詰めるのが汁なしバクテー(ドライバクテー)なのです。
見た目と同じく、濃い味の土鍋料理でピリ辛のパンチが効いた逸品です。バクテーの漢方スープを別盛りでサービス(無料)してくれるお店もあります。汁なしバクテー(ドライバクテー)は、ごはんと一緒に食べるとおいしさ倍増ですぞ。
バクテーは過酷な港湾労働者のパワーの源、スタミナごはんだったからカロリーは半端なく高いと思います。食べ過ぎに注意したいけど美味さには勝てません。「ダイエットは明日から!」ろいう呪文を唱えながらお召し上がりくださいまし。