南洋スパイス炊き込みごはん「ナシブリヤニ」
ナシブリヤニ( Nasi Beriani )とは、南洋のスパイスとハーブを使ったマレー風の炊きこみごはん。ブリヤニ・ライスはパキスタン発祥説、南インド発祥説もありますが、ムスリム(イスラム教徒)つながりで、世界全域に伝播しています。
ブリヤニ(ビリヤニ)に一般的に使用されるスパイスはターメリック(ウコン)、ナツメグ、クミン、 コショウ、クローブ(丁字)、サフラン、 カルダモン、シナモン、ローリエ、ミント、ニンニクですが、伝わった各国・各地域の特産物や、嗜好を左右するスパイスがレシピを組み込まれて現地化しています。
Nasi Beriani Gam(ナシブリヤニ・ガム)
マレーシアのマラッカでは "Nasi Beriani Gam" (ナシブリヤニ・ガム)という独特なレシピが人気を博しています。ブリヤニライスの中にこぶしサイズのお肉が隠されているんです。筆者のおすすめは、カンビンと呼ばれるマトンカレー。
ガムとは、包み込むとかシールをするっていう意味が隠されているんです。ゴロッと中からお肉が出てくるその瞬間、思わずニンマリしてしまうほどお肉の香りが溢れてくるんです。下の写真、いちばん右にあるのがマトン(羊肉)をカレーシチューで煮込んだ美味しいヤツなのです。
ナシブリヤニの注文方法
豚肉御法度のムスリム御用達の料理です。羊肉はカンビン(Kambing)、鶏肉カレー煮込み:アヤム(Ayama)/ 鶏肉甘辛煮込み:アヤム・マサ・メラ (Ayama masa merah)、牛肉のカレー煮込み:ルンブ (Daging Lembu)と注文します。
お肉はいらん、ごはんだけ食べたいときは ナシガム・ビアサ Nasi gam biasa と注文してくださいね。