ミーソワ 麺線(マレー風五目温麺)
日本のソーメンは茹で上げ、つめたく冷やしてつけ汁に浸して食べますが、マレーシアの食卓には基本的に冷製の麺料理は存在しません。年中真夏の気候なので、冷やし中華とか、冷たいそうめん、ひやむぎ、ざるそばなど食べたいときは自分で料理するしかないのです。
そうめんのようなミーソワ Mee Suah (麵線)も温かいスープで煮込んで食します。日本でも宮城県白石市名物の白石温麺(しろいしうーめん)が有名ですが、マレーシアでもミーソワと呼ばれています。漢字で麺線と書き「マレー風五目温麺」といった感じの麺料理です。
あっさりとした鶏ガラだしを塩コショウで味付けして海老、鶏肉ミンチや青菜野菜、イカンビリス(小魚のカリカリ揚げ)、それに卵をトッピングした五目温麺。この麺料理に限ってはドライタイプではなく、スープ麺で食べるのが一般的です。
ロングライフヌードル・長寿麺に使われるのもこのミーソワ(麺線)です。
余談ですが、マレーシアではミーソワ(そうめん)に限らず、麺料理を「ズルズル」音を立ててすするのはマナー違反とされています。上の写真の左上にプラスティック製のレンゲがありますが、麺は箸でつまんでレンゲに載せて口に運んで音を立てずにモグモグと噛んで食べる。スープもレンゲですくって飲むのが礼儀だそうです。
この写真の右下に見えているのがミーソワ。そうめんです。 日本のそうめんは、直線の束になって流通していますが、マラッカではクルクルと巻き束ねられています。