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ネパールは現在平穏そのものです

2004年11月3日。マレーシアのKLIA(クアラルンプール国際空港)を飛び立ち、ネパールの首都カトマンズに到着。日本国外務省発表の海外安全渡航情報、CNNさんなどのマオイスト(毛沢東主義者)によるゲリラ活動のニュースに多少ビビリながらネパール入りを強行しました。

到着初日、ネパール安全維持軍がゲリラから空港の治安を守るため渡航者以外空港に近づけない検問態勢を発令しているため一般国民は空港への出入りは禁じられていました。筆者を迎えに来てくれるはずの現地国籍の「S」さんも空港までたどり着けないとのことなので、ホテルまでタクシーで向かいました。

時刻は深夜11時、途中の街並みは灯火管制でもしいているの?といいたくなるぐらい街は裸電球がポツリポツリと申し訳程度に点灯しているだけのさみしい景色にはビビらせていただきました。蒸し暑い常夏のマレーシアから入ってきたので本来ならうすら寒い冷気を楽しまなきゃならないハズなのに、ただ恐縮するばかり・・・。ようやくたどり着いた三流ホテルでは親切で、礼儀正しい接客を受けようやくひと安心。満足を隠せませんでした。(このホテルについてはいずれ詳しく紹介します)

首都カトマンズに2泊した後、8時間ちょっとバスに揺られてたどり着いた人気の観光地「ポカラ」に向かう道中も幹線道路の要所関所にはネパール政府の安全維持軍がやたら険しい検問態勢(撮影不可)をしいていてバスの乗客の手荷物まで念入りに検査する目線と態度にはまたまたビビラされましたが検問がたびたび続くと感覚もマヒしてきて、「オィまたかよ~」てな感じで兵士の抱えるショットガンにも愛着を感じられるようになってきました。

ここで、結論から申し上げますがネパールは外国人観光客が単独でウロチョロできる観光名所に関してはいたって平穏無事です。10月から乾期に入りネパールは今年も観光シーズンを迎えています。地元の旅行業界の方の話によると例年に比べると観光客の総数は減っているそうです。

しかし、報道されているような激化した内戦というのは前述の通り、2004年11月11日現在、私(Tony)を含める外国人観光客が出入りする場所の安全は確保されているように感じます。しかし、地元の新聞(英字)を拾い読みするとやはり国内各地でマオイストのゲリラ戦術及びこれを鎮圧する政府軍との間には衝突が続いておりほぼ毎日のように死者を含む戦闘活動が繰り返されているようです。

さて、今回気合いを入れて1ヶ月ほどの滞在予定でネパールに来ていますが、どうにかネットにLAN接続できる環境も確保できたので、はるばる持参してきたラップトップで現地速報というカタチでお届けさせていただきます。現在取材進行中なのでこのネパールガイドTopページからの展開や、最終形を決めかねていますがTony Netならではの切り口でネパールをご紹介させていただきますのでお楽しみに・・・

山村の店番をしていたお嬢さん

この写真はトレッキングの途中、山村の売店で子守りをしながら店番をしていたお嬢さん。カメラを向けるとニッコリと微笑んでくれました。2~3枚続けて撮影していたら、村中の人たちが「ワシも撮ってくれ~」と次々にやって来て青空写真館みたいな雰囲気になっていましました。(笑)

やたら人が集まってしまい、いくら撮っても終わりが見えない撮影会でしたが、まっすぐにカメラを見つめてくれる視線にとまどいながらも、素直な被写体を撮影するのはとっても楽しかったです。ちなみにお嬢さんの右上に見える丸太は倒れかかっている柱ではありません。太い木をくり抜いたポカラ湖上をスイスイ移動できるお手製カヌーの船底です。

レイク・ポカラのサンセット

レイク・ポカラ(ポカラ湖)の湖畔。オープンカフェで遭遇できた幻想的な夕陽。雲ひとつない澄みきった青空が夕陽を受け黄色・橙色に山の背景を染め上げやがて赤く、そして紅くやがて紫色にあたりの色を変えていく自然が織りなすサンセット。南国マラッカの夕陽とはまったく違った沈み方をしてくれる太陽にとまどいながらとりあえずシャッターをバシバシ切りました。

この湖畔には6日間滞在しましたが、幻想的な夕陽を魅せてくれたのはこの日1日だけのことでした。のこりの5日間は「紅」く色を変えずに黄色から、白色系のオレンジ色に色を変えてくれるだけでした。撮影できませんでしたが、上の写真を撮った日暮れ時にホタルの乱舞を見ることができました。幻想的な夕陽、フラフラしながらスーッと残映を残し飛ぶホタル、まさにロマンティックな湖畔でした。

ヒマラヤ連峰がくっきり身近に・・・

今回筆者は、突然思い立ったようにネパール入りしました。実は、旅先に選んだネパールという国のことはもちろん、観光客に人気のポカラという街の名前も知らずにとりあえず入国してきた場違いで失敬な旅人なのです。

かなり古い名画、キアヌ・リーブスさん主演の「リトルブッダ」は、事前にDVDを購入し念入りに見直し予習してきたつもりなのですが、首都はカトマンズというコトぐらいしか情報を持ち合わせていませんでした。

事前に日程や行動予定を決めてきたわけでもないので現地国籍の「S」さんのオススメに従いポカラという街に入って、「えぇっ?あれってヒマラヤ連峰?」と驚かされました。こんなに身近に世界最高峰を眺められるなんてスゴイ!と場違いに盛り上がってしまいました。

ヤマ好きの登山愛好家のみなさんに申し訳ない気持ちです。そういえば、愛飲しているミネラルウォーターがやたら美味しいのはヒマラヤ山脈から湧き出でる「ホンモノの高原の水のおかげなんだ」なんてことにあらためて感動しちゃいました。

カメラを構えると、息子に店番させていたはずのオヤジさんがいきなり写真に割り込んできた・・・(笑)

Tony's Netらしさってナンだろう?と改めて考えてみて、出た答えがローカルフード攻略法?というわけでボンビーなTonyにふさわしい屋台料理とネパールに暮らす地元の人たちが普段食べている料理に的を絞り現在、鋭意取材を進行させています。

ネパールの美しい風景や、宗教および民族の表情を捉えた写真では諸先輩に太刀打ちできないハズだと勝手に尻尾を巻かせていただきました。ずいぶんスムーズに取材進行中ですが、ネパール料理ってどれもメチャクチャ美味しいんです。

味付けが、筆者の住むマラッカを含める東南アジアの料理とはひと味もふた味も違うアジア料理なんですね。日本人の舌には、ネパール料理がの味付けがピッタリ?合うなのじゃないでしょうか。こんなコト感じるのは取材不足の新参者の早とちりなのかもしれませんがネパールのお料理はホントに美味しゅうございます。

本章、タイトルにネパールの安全性を表記していますが、コレはあくまで筆者が現地に入ってわずか一週間のコメントですから、これからネパールへ渡航される方は外務省さまの海外安全渡航情報や、マスコミ発表のネパール情勢を自分なりに検討し旅の行程を組み立ててくださいね。

政府軍の徹底した治安維持活動により首都カトマンズ及び日本人を含む外国人観光客がフラリと立ち寄れそうな観光地の安全は確保されています。しかし、ネパール国民が暮らす山村部については「間違いなく安全だ!」とは言えないのかもしれません。

情勢は日々刻々と変化していますので、渡航を考えられる方はこのサイトの記事を鵜呑みにせず、アンテナを張り巡らせて自分なりに判断して遊びに来てください。

@2004年11月11日
Tony'sNet管理人 Tony寛斎

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