アル・プラタはネパール語でAloo Parathaと綴ります。練って寝かせた小麦粉を薄くのばしてじゃがいもを挟み込んでプレートで焼き上げた薄焼きポテト・サンドです。
ネパールでは一般的な朝食メニューのひとつとして定着しています。塩味が効いているのでこのまま食べても美味しいですが、アチャールと呼ばれているチリソース(写真中央上)をチョンとつけて食べるとおいしさ倍増。
本格的にスパイシーで辛いけど美味い。付け合わせにはキュウリ、タマネギ、ニンジンの生野菜サラダがよく似合います。朝食には、ミルクティーやコーヒーそれに激ウマのヨーグルト(Dhai:ダヒ)をご一緒にどうぞ!
作り方はいたってシンプル。小麦粉を練り込んで薄く伸ばしたモノを2枚用意します。これにジャガイモの薄切りをはさんで形を整え、特殊なフライパン(鉄板で焼くのもOK!)に油を塗って中火にかけます。フライパンの温度が上がってきたら、ジャガイモの小麦サンドをそっとのせます。
焦げ目が均等につくようヘラで表面をポンポンと叩き、平らにならします。キツネ色の焼き目が付いたら、裏返して同じように焼きます。ちょっと強めの中火で焼き上げるのがコツですね。焼き上がったら、包丁でカットしお皿に盛りつけます。
アル・プラタはもともとインド系民族がネパールに持ち込んだ料理だそうです。日本でお馴染みのタンドリー釜で焼き上げる「ナン」、マレーシアやシンガポールでお馴染みの「ロッティ・チャナイ」と同じようにお米の「ごはん」がわりに食べる主食となります。
アル・プラタの「アル」はジャガイモを、「プラタ」はパンを意味します。家庭でもごくあたりまえに焼き上げる料理だし、ちょっとしたレストランでは必ずお目にかかれるメニューです。いろんなレシピがあり、ジャガイモだけじゃなくフレッシュチリの小口切りや、小タマネギのスライスをサンドするのもアリです。
油をタップリ使って焼く店もあれば、最小限の油でさっぱり焼く店もあります。オマケにアチャールと呼ばれるチリのレシピは千差万別。
朝ごはんにピッタリのネパールのコナモン、じゃがいもサンドです。あちこちのお店を食べ歩いて自分でお気に入りのアル・プラタを見つけるのも旅の想い出になりそうですね。