カトマンズのタメル地区からモンキーテンプルに向かう途中発見した川。気になって、雨上がりの快晴に誘われて川の土手沿いを散歩してみました。のんびり穏やかな天候に恵まれポカポカ陽気に気分を良くしてスタートした川辺で見つけたのが下の写真の一本橋でした。
通行人がやたら多い仮設っぽい立派な橋。地元のヒトには大切な渡河のためのツールとして愛用されているようでした。筆者もおそるおそる渡ってみましたが、意外に丈夫でした。しかしよそ見は禁物です。
足元を見ながら一歩一歩確かめるようにしてドキドキしながら渡りました。慣れている人たちにはナンでもない一本橋ですが・・・正直言って怖かったです。(小心者ですな)
信仰心の厚いネパールでは、ごくあたりまえのような風景。ココにもお寺がありますが、写真を撮影している筆者の背面(対岸)にもカタチの違うお寺がありました。この橋は立派なコンクリート製のブリッジで水道送水管も通っていました。もちろん車も2車線対面通行可能です。
ガンガンと鉄板が悲鳴を上げる、鉄製の吊り橋。渡ってみないとこの緊張感が伝わらないと思いますが、足元の鋼材がゴムのようにゆったりとしたウェーブでしなりながら、橋全体がゆりかごのように揺れています。乗り物酔いするヒトなら確実にゲロってしまうようなヤバそうな吊り橋でした。
この川を住処にしている家畜たち。ブタは川の中に入ってきてドロを鼻でこねくり回しながらナニかを探っているようでした。いったいナニを探していたのか?疑問が残ります。
水牛は泥水に浸かって気持ちよさそうにしていました。写真には写っていませんが、アヒル、ニワトリ、犬など川の恩恵を受けて生活している動物は少なくないようでした。
下の写真は、下流の橋のたもとで壁に貼り付けられた最新の新聞を立ち読みしているオヤジさんたち。実は、今日散歩してきたカトマンズの川は現在深刻な汚染に見舞わてしまっています。
しかし、地元の人たちは日々の生活に追われ、たれ流されている工場廃水や生活排水により環境破壊が進んでいる身近な川の汚染を気にするヒマや余裕はありません。
日本でも高度成長時代に、環境汚染を気にする人たちは少なかった。川が汚れ、自然が破壊されていくのを誰も止めようとしなかった。やがて、環境汚染のために公害病で誰かが傷つき、犠牲になった方が命を落としてから汚染公害の現実に気がつき人々の感心は環境保護に向いていった。
ネパールの新聞にもやがていつの日か、自然保護・環境を守る記事が書かれるようになり、それを読む市民のみなさんが川の汚染を憂い、浄化作戦が展開される日が来ることを期待したい。いつか、きっと、誰かが環境を守ることの大切さに気がつく日が・・・