1. Tony's Net
  2. Nepal Guide
  3. 滞在日記
  4. 騎馬警察官と夕暮れ
訓練されたウマと一体の騎馬警察官と夕暮れ
騎馬警官を発見!信号のないT字路を警備する凛々しい姿

夕暮れ時、カトマンズのタメルからちょっとはずれた時計塔のあたりをブラブラしていたら騎馬警官を発見しました。帰宅ラッシュ時、変形T字路の交差点の交通整理のため出動していたようです。

確かに交通量が多く信号がない交差点ですから、警察官の誘導が必要だと思います。ルール無用のネパール式通行システムの暴挙を許していたら交差点は完全にマヒし、ひどい渋滞になっちゃうんでしょうね。(笑)

トゥクトゥクと呼ばれている乗り合いタクシー。オート三輪なのにずいぶん乗客を乗せてカッ飛んでいます

乗り合いタクシー「トゥクトゥク」。古いオート三輪を現役で使っています。エンジンの排気量は軽自動車の昔のレギュレーションだからたいしたパワーもないハズですが、めいっぱい乗客を乗せて元気に走っています。

しかし、前輪が1本しかないからムリなハンドル操作で即!横転の危険をはらんだヤバイ車体にもかかわらず利用料金の安さから、市民にとっては大切な交通手段として愛用されています。

スレスレに通行する車の流れにウマも耳を立て前足を突っ張らせビビっています(笑)騎馬警官は落ち着いたもんですけどね

交差点でしばらく車の流れと騎馬警官の交通整理を観察していたら、訓練されているハズのウマがときおり見せる動物らしさを発見しました。クラクションを鳴らされても、排気ガスをぶっかけられてもビクともしないし通行人に対してもナンの関心も示さず、鞍上の警察官と人馬一体になり職務をまっとうしています。

しかし、騎馬警察官にナンの敬意も払わない無謀なドライバーが馬体スレスレに車を走らせると、ウマは逃げたりしませんが耳を立て、前足を突っ張り、馬体を後に体重移動させます。徹底した訓練のなせる技なのでしょう。普通のウマだったら逃げちゃうと思います。あっぱれ!ネパールの人馬一体、騎馬警察官!

かっ飛ぶライダー。ヨーロピアンタイプのモデルが多いネパールでアメリカンタイプのバイクは珍しい

庶民の移動手段で定着しているオートバイ。キチンとヘルメットをかぶり定員を守っている姿は凛々しく好感の持てるスタイルです。東南アジアでよく見かけるカブ(実用単車)や、スクータータイプは、ネパールでは人気がないのか?あまり見かけません。

スポーティーなデザインのロードスポーツタイプ(ヨーロピアンスタイル)のバイクが多い印象を受けます。ホンダ製の「ヒーロー」というブランドをあちこちで見かけます。ヒョイヒョイ車の間をすり抜ける無謀なライダーもたまに見かけますが、マレーシアのライダーよりも交通マナー平均点は優っているような印象を受けました。

にらみをきかせる騎馬警官。「アレッ?カメラ目線?」と思いきや照れ隠しにそっぽ向かれました

騎馬警官の交通誘導で、事故も渋滞もなくスムーズな流れに乗って帰宅を急ぐ市民。あたりは、陽が落ちて薄ら寒くなってきました。ラニ・ポカリ池の真ん中に浮かんでいる寺院を見ていたら西の空に登ってきている月を見つけました。月の満ち欠けで暦が告げられるカレンダーを繰っている「月の国」ネパールの夜はこうしてはじまります。

「ムーン・カントリー」筆者の個人的な想いを秘めたこのコトバがピッタリするような夕暮れ時でした。明日も良い日でありますように。

ラニ・ポカリ池の寺院。夕暮れ時、東の空に月がポッカリ顔を出していました