ネパールの首都カトマンズの下町をブラブラしていると、露天で野菜を販売している八百屋さんをよく見かけます。日本でもおなじみの野菜も少なくありません。キャベツ・白菜・ネギ・インゲン豆・カリフラワー・ブロッコリーなどは見た目の色やサイズもほぼ日本の野菜と変わりません。
なすびやキュウリは品種が違うのか?色は似ていますがカタチやサイズは大きく異なります。それに、見たこともない野菜も並んでいます。
無農薬で、有機栽培。オーガニック野菜という表示もなければ、産地直送!というキャッチフレーズも見あたりません。
ネパールではそれがあたりまえのことなのです。無農薬・オーガニック、太陽と土の香りを漂わせている元気な野菜たちです。甘みと香りがそれぞれ野菜本来の持つ味を主張しています。
立派な白菜やキャベツを見ていると、ネパールは高原気候なんだな~っていうことをあらためて感じます。東南アジアの南国(筆者の暮らすマラッカなど)では、こんな風に葉っぱがキッチリ巻いてこないから、スカスカだったり質量が軽く感じられるのです。
みずみずしく立派に育った白菜を見ると、鍋物に最適!漬け物にも良し!とひとりごとをつぶやいてしまいました。(笑)
やや、硬めにゆがいてマヨネーズか塩を付けてアツアツで食べたくなるブロッコリーやカリフラワーもまるまるプリプリに育っています。美味そう!上の写真右下はカボチャです。
日本でおなじみの品種ではなく、ソフトボールのような外観です。まん丸いカボチャは茹で上げてもホクホクしています。冬瓜をはじめ、ニガウリなども店頭で見かけました。
赤カブ、赤いダイコン。そして緑色した根野菜っぽいモノは中華料理に欠かせない野菜だそうです。八百屋のオヤジさんも自分では料理に使わないようなのでどんな味で、どのように調理するのか?知らない~と自信たっぷりに語ってくれました。
これらの野菜はすべて量り売りです。天秤を使って1キロ単位の重さで取り引きされています。包装も新聞紙にくるんで「ハイどうぞ!」という環境に優しいムダのない流通システムだなと感心しました。(笑)
店頭で、「写真撮らせてもらってイイですか?」と聞いたら「お客さん、ドコから来たの?」と聞かれました。撮影するのと、筆者の国籍は関係ないハズですが店主の機嫌を損ねたら追い返されるかもしれないなととっさに判断し「日本から来ました」と伝えたら『よろしい!撮っても良いよ』と承諾してくれました。
八百屋のオヤジさんはネパールでは珍しくない日本ツウのひとりでした。カタコトの日本語で自慢の野菜たちを解説してくれました。これはハクサイ、あれはダイコン、こっちはカボチャ。聞いてもいないのにペラペラ教えてくれました。感謝!