インドから持ち込まれ、すっかりネパールの人たちの朝食として定着した「ポーリバジ」をご紹介しましょう。朝食の定番メニューのひとつで、バジ:Bhajiと呼ばれるポテトカレーと、ポーリ:PooriまたはPuriと呼ばれる薄揚げパンケーキ、そしてヨーグルトがセットされます。下の写真左端の白くて円いモノが「ポーリバジ」と呼ばれるパンケーキの一種です。
日本でもお馴染みのタンドリー窯で焼き上げる「ナン」や、マレーシアで有名な「ロッティ・チャナイ」と同じように作りたてのアツアツをひとくちサイズにちぎってカレーをのせて一緒に食べる料理です。
ポーリ・バジの「ポーリ」は、小麦粉を原料に水で練り込んで低温の油でじっくり揚げ(プワァーッとふくらみます)ただけのとってもシンプルな料理です。クセもしつこさもない、つまり特徴のない料理ですから飽きないのだと思います。白いごはんと同じですね。
ポーリ・バジの朝食セットにはプレーン・ヨーグルト(英文:Curd)とコーヒーまたは紅茶がセットされていて50ルピー(日本円で約70円)でした。ヨーグルトはネパールでDhai(ダヒ)と呼ばれています。
ちょっと油っぽい食事の後の口直しにピッタリです。もっとも、こういうセットメニューは外国人観光客が出入りするお店にしかありません。ローカルのお店では単品で頼んで下さい。
付け合わせのカレー(バジ)は自分でチョイスできますが、取材時にオーダーしたのはお店のメニューに載っていた「朝食セット」についていたポテトベースの野菜カレー(Mixed Veg Carry)でした。ポーリとの相性は抜群でした。ネパールではこのカレーのことをTarkari(タルカリー)と呼んでいます。
野菜がタップリのヘルシーなカレーです。ポテト(じゃがいも)をメインにグリーンビーンズ、インゲン豆、カリフラワー、タマネギ、ニンジンなどの野菜が煮込まれ食欲をそそります。お店のコックさんに話を伺いましたが、タルカリーは、ポテトがメインであればどんな野菜を入れても良いそうです。ブロコッリー、ヤングコーン、マッシュルーム、なすび、オクラ・・・いろいろ試してみても良さそうですね。
今回取材でおジャマしたお店は、タメルのZストリートにある「ラ・タメル・ブラッセリ」というお店です。西洋風朝食セット、ネパールのローカル朝食セットなど朝ごはんから、ランチ・ディナーそして地元のお酒やビールが飲める雰囲気の良いレストランバーです。年中無休で7:30~22:30まで営業しています。
La THAMEL BRASSERIE Restaurant & Bar
Z-Street, Thamel, Ktm. Nepal TEL +977-1-4701264