「トゥクパ」とはネパールのお隣さんチベット生まれの麺料理。カラダの芯まで温めてくれる、ネパール風「五目煮込み麺」です。カラダの芯まで温まるのはそのスープに隠された秘密があるようです。
店によって、独自のレシピがあるみたいで味やコクはそれぞれ違いますが、チキンベースのスープには香辛料やハーブがミックスされており、これらのスパイスがカラダの中からポカポカと温めてくれるような気がします。
カトマンズでも美味しい店は多いと思いますが、筆者はポカラで食べた濃いめのスープで作られたトゥクパが筆者のお気に入りです。
基本は、コシのある麺。ネギ、ニンジン、タマネギ(お店によってはキャベツも加わる)を千切りにしてスープと一緒に煮込みます。メインの具は、チキン(鶏肉)、バフ(水牛)、ベジタリアン(野菜のみ)、エッグ(太めの錦糸タマゴ)などから選べます。
取材の時はチキン・トゥクパをオーダーしてみました。ジューシーで歯ごたえのあるモモ肉の部位を細切れサイズにカットして、塩コショウ味で炒めてトッピングに使います。
ドンブリに盛りつけられたトゥクパは野菜の多さや見た目の色から「札幌風・味噌ラーメン」をイメージしますが味はコッテリとしていますが薄目のあんかけ五目麺に近いモノを感じます。
ホントは割り箸を使ってズルズルと音を立てて下品に食べて、ドンブリから直接スープをゴクゴキュと飲み干したいのですが・・・ココはネパール。郷にいれば郷に従えということわざどおり、フォークとスプーンを使って上品に食べさせていただきました。