カトマンズの街を歩いていて、気になったオブジェを撮ってみました。四角錐の上に、とんがり棒がちょこんと乗った、寺院建築に見られる独特のシルエットが街のあちこちで見ることができました。
筆者が生活しているマレーシアのマラッカや日本でお見かけしたことのないオブジェのレポートをお届けします。異国人には珍しいデザインですが、ネパールでは街に溶け込んでいるあたりまえの風景であることをお忘れなく。
だいぶ使いこまれた、赤い箱。近づいてみると「LETTER BOX」と英語で書かれています。日本語に訳すと郵便ポストです。雨から郵便物を防ぐ工夫がなされていました。
郵便屋さんが回収する予定時間が書かれているプレートもありましたが、ペンキがはげ落ちていて、AM・PMという午前・午後という表示しか見ることができませんでした。(笑)
ツーリストポリスとは、ネパールの大切な国策産業「観光業」のメイン顧客のよろず相談を受け付け、解決してくれる『旅行者を守る警察』(写真左側)です。明るい水色に塗られた詰め所もとんがり屋根のデザインで建てられています。
この右側、二人の兵士がライフル銃で武装し周囲に威圧感を与え治安を維持していネパール政府、平和維持軍の詰め所も無機質な彩色ですが屋根のカタチは同じデザインでした。
兵士の顔がニヤついていたのでズームで寄って撮影してみましたが、彼らは通りすがりの市民をナンパしているのではありません。フレンドリーなあいさつはネパール国民のごく一般的、あたりまえの習慣なのです。
仏教の創始者「ブッダ」の誕生の地でもあるネパールは世界で唯一ヒンドゥ教を国教に定めている宗教に対する信仰心の厚い国家です。街のいたるところに寺院や、関連建築物それに宗教色の濃いオブジェが街の風景に溶け込んでいます。
カトマンズの裏通りで見つけたダイナミックな彫塑で創られた石像。体高およそ1メートル。大きくて重そうな質量を兼ねそなえたオブジェです。2体左右に並び、寺院を護る威圧感満点の表情には心なしか笑みがあふれ余裕すら感じられます。
有名な観光名所や史跡を訪ね歩くのも観光には欠かせないけど、ネパールの街並みに溶け込んでいるオブジェを見つめるのも旅をするひとつのスタイルだと思います。