ミーソワ 【面线寿】 Mee Suah ロングライフヌードル
誕生日を祝う中国の伝統的な「长寿面」（長寿麺：ロングライフヌードル）は、バースデーケーキよりも大切な食べ物とされています。本章では、ロングライフヌードルの炒めたタイプが既出ですが、今回は、スープタイプを紹介します。【vol.20 ロングライフヌードル 長寿麺】
麺はミーソワ 【面线寿】 Mee Suah と呼ばれる日本の「そうめん」のような乾麺を茹でて使います。鶏ガラベースのクリアなスープを使い、豚肉やエビと野菜をトッピングします。
そして、ゆで卵を２個載っけるのがマラッカ風の長寿麺です。「にゅうめん」とか「うーめん」と呼ばれる温かいスープで食べるそうめんとそっくりなんですが、麺の長さが違う。とっても長いんです。
中国人は長く豊かな人生を大切にしており、その概念を具現化する長寿麺を大切にしています。寿命が短くなるので、取り皿に盛り付けるときや、食べるときに切ってはいけませんぞ。
楊貴妃を溺愛した皇帝も食べたロングライフヌードル
長寿麺の起源は唐王朝（西暦618-907年）にまで遡り、麺料理の元祖とも言われています。楊貴妃を溺愛した玄宗皇帝が誕生日に、高貴な紫のショールと引き替えて食べたのが最初だと主張する歴史学者もいます。
誕生日を祝う「寿」とは、富、健康、幸福、そして長寿を願う中国の文化は、日本にも伝播しているので共感する日本人も多いと思います。健康長寿を祝う習慣に、国境や宗教の垣根はありませんね。
