水餃子麺 【水饺面】 Sui Kow mee / Chinese Dumpling Soup

マラッカの水餃子は他では味わえない上品な逸品

中国語の漢字で「水饺面」と書いて、英単語で Sui Kow mee と綴り、「スイカオミー」と発音する、水餃子を具材にした麺料理です。英語に翻訳すると Chinese Dumpling Soup noodle となるでしょう。

見た目はほぼ、雲呑麺(云吞面)なんですが、スープ別盛りのドライタイプを注文すると、お椀の中の雲呑が水餃子に入れ替わっているんです。だから水餃子麺という料理名が付けられています。

マレーシアのマラッカでは「水饺面」専門店というのはありません。雲呑麺を提供するお店が、サイドメニューとして「水餃子麺」を扱っています。よく似た味なんでしょ?と勘ぐる方が多いかもしれませんが、まったく違う味です。

水餃子の具材には、ウォーターチェスナッツと呼ばれる白慈姑(クワイ)や蓮根などが入っておりシャキシャキした食感を与えてくれます。豚肉ミンチ肉と新鮮な海老を野菜を練り込んで餃子の皮に包んで茹でます。

雲呑麺の雲呑は、豚のほほ肉のミンチ肉をメインにして調味油で練り込んで雲呑の皮に包んで茹でるので、食感も味も別物なのです。お互いにそれぞれ美味しいですぞ。

蛇足ですが、中国大陸の東北部(旧満州エリア)で食される水餃子とはレシピや餃子の皮が違うので別の料理です。また、ニラとかニンニクなどの香味野菜を使う日本の焼き餃子ともまったく違います。どちらかといえば、飲茶の海老シュウマイの上等なヤツみたいな美味しいヤツです。

しっとりしているけど、クワイのシャキシャキ感とプリプリの海老が味わえる京料理の海老真薯(えびしんじょう)みたいな水餃子なんです。ビールよりも熱燗とかキリリと冷えた冷酒との相性が良い感じです。

水餃子麺 【水饺面】 Sui Kow mee / Chinese Dumpling Soup