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ナシチャンプル Nasi Campur

ワンプレートランチ「ナシチャンプル」

マレー語で「ナシ」は「ごはん」を指し、「チャンプル」は「混ぜる」という意味です。沖縄名物のゴーヤチャンプルをご存じかと思いますがゴーヤ(ニガウリ)と豆腐やタマゴと混ぜて炒めるという「チャンプル」と意味は同じです。

英語にすると「Mixed Rice」と表現できますが、炊き込みごはんのようにごはんに具を混ぜる訳ではありません。ごはんと好みのおかずを数種類載せて、カレーグレービーとかサンバルチリをぶっかけて食べるワンプレートごはんなのです。

ムスリム御用達の定食屋さん

鶏の唐揚げ(アヤムゴレン)、魚の唐揚げ(イカンゴレン)、チキンカレー(カリーアヤム)、牛肉煮込み(ビーフレンダン)、卵料理、青菜炒め、イカンビリス(ダシじゃこの唐揚げ)などマレー系のナシチャンプル店には、ハラル(イスラム教徒が食べて良いごはん)のおかずが並んでいます。

ナシチャンプル Nasi Campur

中華系ナシチャンプル店舗は、看板に「経済飯」と書いてあります。英語では「Economy Rice」と綴ります。おかずの並べ方などは似ていますが、ノンハラル(イスラム教徒の禁忌食材を使ったごはん)なので、マレー系のお客さんはいません。逆に、中華系マレーシア人はどちらでも食事をすることが可能です。

朝ごはんはドリンク込みで100円

マラッカで筆者が通うマレー系ナシチャンプルの屋台は、早朝~お昼過ぎまで営業しています。早朝のメニューは、ナシレマとミーゴレン(やきそば)とビーフンゴレン(焼きビーフン)と珈琲や紅茶(テタレ)などのドリンク付きで100円程度で食事ができます。

ナシチャンプルの朝ごはんメニュー

不可解な価格設定を裏技で乗り越えろ

ランチタイムになると10品前後のおかずが店頭に並びます。ビュッフェスタイルなのですが、食べ放題という設定はありません。それぞれのおかずに値段が付いています。自分の好きなおかずを載せて(選んで)お店の人に見せると5リンギ(150円)とか8リンギ(240円)と値段を請求されます。

ナシチャンプルのランチタイムメニュー

あれも食べたい、これも食べたいと少量ずつ載せると10リンギ、あるいはそれ以上請求されます。価格表とかメニューがないので、どういう設定なのかよくわからないのがナシチャンプル屋台の料金設定。

日本から、スポットで旅にいらっしゃる旅人さんには300円だろうと、500円でも「おぉ、安いやン」とおっしゃるかもしれませんが、マラッカの価格相場に慣れていると「なんで?そんなに高い?」と思うこともあります。

ナシチャンプル屋台の女将さん

「なんでやねん」と不可解な価格設定で悩む必要がない裏技を披露しておきましょう。筆者の場合、女将さんに「鶏の唐揚げをメインに、予算は5リンギ(ドリンク付き)で適当におかずを載せてください」などと指し値して注文しています。

注文するときに指し値すると、本日のオススメとか、女将さんが早く売ってしまいたい食材を載せてくれるので割り得感ありますぞ。

食べて美味しかったおかずは、女将さんに「なんていう名前?」「どうやって料理するの」「どんなスパイス?どんな調味料?」と聞いて、屋台メシメニューの勉強させていただいています。

イカンゴレン Ikan goreng

ローカルの常連さんに大人気のイカンゴレン(魚の唐揚げ)は、南洋スパイスでマリネして、低温の油でじっくり揚げるので、アタマも食べられますぞ。